03: 痩せたいなら腸内細菌を味方につけよう

■オリゴ糖や食物繊維が腸を整えてくれる

腸内環境を整えると健康や美しさにつながると、聞いたことはありませんか?
「腸活」という言葉も、TVや雑誌、SNSでよく目にするようになってきました。
腸内環境を健康を保つことは、ダイエットをするときにも外せないポイントです!

わたしたちの見えない腸の中はいったいどうなっているのでしょう?

腸内環境は、腸の中にある細菌によって、左右されます。
腸内には約100兆個もの細菌が存在していると言われています。
そのなかで代表的なものに、悪玉菌、日和見菌(ひよりみきん)、善玉菌という3つがあります。
悪玉菌や善玉菌というものは、イメージがだいぶ定着していますが、
日和見菌についてははじめて耳にする方もいらっしゃるかもしれません。

腸にとって理想的な割合は、善玉菌2:悪玉菌1:日和見菌7
つまり、もっとも多いのが日和見菌なのですが、この菌は、じつはとても優柔不断です。

たとえば、動物性の食物を摂取することで身体が酸性に変わると、
日和見菌も悪玉菌の味方をしてしまいます。
逆に、善玉菌が増えると、おとなしくしている…。
腸内環境の状況によって、ずいぶん左右されてしまうのです。
その名のとおり、たしかに優柔不断な日和見菌です。

善玉菌の割合を増やすには、野菜や果物に含まれる、オリゴ糖や食物繊維が重要です。
腸まで届いたオリゴ糖や食物繊維は、発酵して酸を出します。その酸が、腸内を弱酸性化してくれるのです。
この弱酸性化が、腸内の悪玉菌や病原菌の増加をストップ!
そして、ミネラルの吸収を促進するというよい働きが起こるのです。

 

■病を防ぐ免疫細胞の約70%は、腸に集まっている!

悪玉菌は、高タンパク、高脂質のものが大好きです。
肉などの脂質が高い食材に含まれるアミノ酸や胆汁酸が、腸内で腐敗すると、腸内はアルカリ性化します。
そうすると、腸内では、善玉菌を抑える病原菌をどんどん増やしてしまいます。
こういった悪い働きが起こっているため、便秘も招きやすくなるのです。

免疫細胞とは、体内に入ってきたウイルスや細菌から身体を守ったり、病気にならないように戦ってくれたりする強い味方。
なんと、この免疫細胞の約70%が腸に集まっているのです!
つまり、腸が元気なら免疫細胞も活発に動いてくれるということですね。

日本人には、腸内環境の悪い人が増えています。
まずは朝のパンを、おにぎりやバナナなどの果物に。
ランチのうどんやパスタをご飯に。
これだけでも変化を感じることができます。
これらに加えて発酵食品を食べていくと、善玉菌が増えて、悪玉菌を抑えられますよ。

日和見菌は、腸内のバランスがとれている状態では無害だといわれています。
健康的に痩せる身体をつくるためにも、腸内に善玉菌を増やす食生活を送りたいですね。