05: 太らない人の体温は36.5度

■低体温化が進んでいる

「痩せるには身体を温めたほうがいい」
漠然と知っていても、実際にどれくらいの体温が理想なのかわからない
という方も多いのではないでしょうか?

36.5度。
じつはこれが理想的な体温です。

平熱がこれより低めという方がいても珍しくはありません。
というのも、最近は、昔に比べて平均体温が下がっており、
とくに女性の低体温化が進んでいます。
平熱が35℃台という人も珍しくありません。

ちなみに昭和30年台は、平均体温が36・5℃〜37℃で安定していたそうです。
ライフスタイルや食生活の変化など、時代とともに身体も変化しているのですね。

理想的な体温になることが、なぜ大切なのでしょうか?

理由は、体温を上げると代謝が上がって、脂肪が燃えやすくなり、ダイエットや美容効果が期待できるから。
そのうえ、免疫力アップや自律神経を整えるといった、健康効果もうたわれています。

わたしたちの身体のなかでは、日々さまざまな栄養素がつくられ、活動しています。
たとえば、「酵素」は、36℃〜40℃の体温のときに、活発に動くようにできています。
この酵素の働きが悪いと、わたしたちの「免疫力」が低下してしまいます。

免疫学的には、たったの0.5℃体温が下がるだけで、なんと免疫力は35%もダウンすると言われているのです。
つまり、体温が1℃下がると、基礎代謝は12%も低下してしまうということ…。

そして、基礎代謝が悪くなるということは、体重が1カ月に1〜2キロ増えるということに…。
とくに何もしていなくても、基礎代謝が悪いだけで体重が増えてしまうのです。

 

■正しい食生活と運動が体温アップのカギ

では、体温を上げるにはどうしたらよいのでしょうか?
ズバリ、食生活と運動です!
これを改善するためには、
毎日の食生活の見直しと適度な運動が大切です。
この2つの原点に戻りましょう。

お味噌や納豆、豆腐など、日本伝統の発酵食品は腸内環境を整える効果があり、
栄養素を吸収しやすい体内環境を作ってくれます。
まずその土台を整え、無理のない運動を取り入れて筋力アップを目指しましょう。

逆に、サプリやビタミン剤などいろいろなものを取り入れすぎるのはNG。
腸内環境が悪化して、体温が上がりにくくなってしまうこともあるのです。

シンプルな和食と適度な運動。
体温を上げる方法は、じつはとってもシンプル。

ぜひすぐに始めてみてくださいね。